BAJA1000を目指すキャンギャルのシート 3

FRMで連載中のBAJA1000を目指すキャンギャル塩野さんのシートもLAでのテストを経て完成となりました。

なにげにタンクがすごいですね。

現地で練習後、塩野さんから「スタンディングでの走行が多かったですが、シートは良好です。今回の仕様でFIXとします」と連絡をもらいました。シートの仕様変更は3回目?4回目だったかな・・いずれにしても乗り手の満足いく仕様になりホッとしています。あと2ヶ月足らずで本番なので、それまで練習に使ってもらい、最後にもう一度張替えをしてきれいなシートで本番に臨んでもらおうと思います。
それまで怪我しないように練習してください。

 

XR250BAJA 

XR250BAJAのシート改造を依頼いただいたお客様からインプレの報告がありましたので、ここに転載させていただきます(ご本人には掲載の確認はとってあります)

—原文引用—
<要望>
希望改造項目
・衝撃吸収材挿入
・あんこ盛り
・表皮張替
・シート硬くしたい
ツーリング時に尻の痛みが我慢できず問い合わせさせて頂きました。
日帰り林道など中心に300km程度走ります。
改造としては
・着座部の幅UP,ウレタン盛り,T-NET挿入
177cm73kgなので、足つき性は30mm程度盛っても問題無し
・表皮はビニールレザー+エクセーヌが良さそう。(デザインはシンプルで可)

 

—–そして完成したシートがこれです——


 尻の痛みについて

一番期待していた尻の痛みについては、期待度からはややマイナス。
乗車1時間程度からやっぱりじわっと痛みを感じてきます。
但し、今までの様にシートにはまりこんでしまう感覚はなくGOOD。
そのせいか、そこからの連続乗車が楽になっています。

 シートの硬さについて
STD品に比べ硬さが感じられたものの、短時間でなじむ事ができた。
尻でバイクをコントロールする操安性能はダイレクト感がUPし良い。

 ライディングポジションについて
シート高、若干上がった感じがする程度で全く問題なし足付きは両つま先がしっかり着く。(177cm,73kgです) ハンドル高さのちょうど良くポジションの自由度は更に増加した感じです。 表皮のエクセーヌについては、すべらず手触りも感触良く良好です。

改善点としては・・・・欲をいえば、もう少しスプリング要素(もっとシートが動く)があれば更に乗り心地と耐痛み性能が向上するかもしれないと感じました。
以上、おやじライダーのひとり言と思い聞き流して下さい。 良いシートを作って頂きありがとうございました。
—引用終わり—

詳細なインプレをありがとうございました。当社の目的である疲れないシートの制作は、こうしたお客様からの声にも助けられて日々進化しております。痛みが取れるかどうかわからないけどオーダーしてみようと言う、ある意味賭けに近い物になってしまわないように、安心してオーダーできるよう、蓄積したデータと一人ひとりのお客様へ最適な提案ができるように心がけたいと思います。

 

 

BAJA1000を目指す元キャンギャルのシート 2

先ず、元キャンギャルと書きましたが「現役です!!!」との指摘をチームメンバー代表よりいただいたのでここに訂正します。

【BAJA1000を目指す現役キャンギャルのシート】
です。しかし、そろそろギャルと言う表現もなぁ。なんかもっと艶のある表現方法は無いものだろうか
BAJA1000を目指すチームブログはここから。
Let’s Ride! BAJA 1000女子&若手ライダー&エンジニア 会社員チームによるBAJA参戦日記。 frm誌にて絶賛連載中。

さて、脱臼したりいろいろありながらも練習に励んで、ブログ中では「3人目」とされている塩野さんですが、シートもだいぶ決まってきました。
最初はある程度のクッション性を持たせたところまで下げたシートで試してもらい、やはりもっと下げて欲しいと言うことで極限まで下げた2個目。
しかし、あまりにも下げすぎてクッション性が損なわれたのと(当たり前ですけどね)、練習の成果が出てもっとシートが高くても大丈夫そうだと言うことで、最初に提案した形に戻したのが3個目。
3個目の評価は「手前で作ったシートと比べると明らかに尾てい骨の痛みも無く良い」とのことでした。そしてそのシートを持参して向かったのかここ。
アメリカ!!!現地でテストです。うらやましーー!やっぱり空が広くてきれいだなぁ。
しっかり野口シートが装着されております。テスト結果は戻ってきてからですが、あと2ヶ月ほどでレースです。できる限り要望に応え、そのデータをローシートを望む方々にフィードバックできたらと思います。

 

 

HONDA VFR1200F

VFR1200Fのシートの改造依頼から完成までを、今回は順を追ってご説明いたします。

先ずメールで問い合わせがありました。

お客様からの要望はこうでした

現状両足接地ではあるが、踵が4cm程度浮いた状態である。車重が重く、左傾斜地やタンデム時に支えきれない不安が大きい。それを解消する為に車体のローダウンも考えたが、サイドスタンドの長さの問題があるのでシートで解消したい。
良く滑る表皮を何とかしたい。
そして、このVFR1200Fのシートは表皮とウレタンが一体成形だけど、はがして改造は可能かどうかも教えて欲しい。

これに対する当社の返答

改造は可能です。ただし、表皮とウレタンが一体成型されているので表皮の再利用は不可能であり、シートの表面にデザインされている凸凹はいくらか再現できない部分があります。ライダー部の座面は高さを下げることに加えて、シート前部の着座しない所は細くシェイプします。下げる部分は着座部として、前傾を緩くする方法を取ります。薄くなったウレタンはクッション性能が落ちてしまうので、それを補う為にも衝撃吸収材T-NETの挿入をお勧めしております。表皮は座面に当社オリジナルの適度な滑り止め効果を持ったサンドレザーB-12を使用し、サイドにはプレーンな黒レザーのツートンではいかがでしょうか・・・

このようなメールのやり取りをしながら、お客様から写真つきで、写真にラインや質問を交え、こういうことなのか?という質問をいただきました。

 

 

 

それに対して、当社で説明とシート表皮の切り返しのラインの追記などを加えて返答させていただきました。

そして、何度かやり取りをするうちに表皮は座面にウルトラスエード(アルカンターラ)のパンチングを使用し、ステッチ糸の色指定もいただいて完成しました。

 

 

お客様からインプレが届きましたのでそのままご紹介させていただきます。

野口装美様

VFR1200のシートを作っていただいて今日始めて跨って走ってきました

元々VFRのシートは平べったくてホールド感はなく
その代わり走行状況に合わせて座る位置を変えたりすることが出来ます
しかし私のように峠を攻めたりアグレッシブな走りをしないで
まったりツーリングを楽しむといった場合には適度なホールド感があったほうが良い

シートが届いたときにはノーマルと比べて座面が結構変わっていたのはちょっと驚き
ました
しかし座ってみてお尻がピッタリと嵌ってしまうようなホールド
またT-NETのおかげかクッションも硬くも柔らかくもなく頃合
また足つきも向上していて希望していたことが全て叶っていて
製作をお願いしてよかったと思っています

ありがとうございました

こちらこそありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。

メールでのやり取りでは不安な方は、お電話でも来社いただいても構いません。納得いくまでご説明差し上げますので、安心してお問い合わせください。