VFR1200F  いわゆる仮縫い  Test ride.

VFR1200Fのシートはウレタンにビニールレザーが張りこんであるものではなく、真空で型に引っ張られたビニールレザーにウレタンが注入されてできた一体式のシートです。なので写真のように通常の張り込みでは再現できない模様がシートに表現できます。

このような製法のシートで最初だったっだのはBMW F650だったと思います。BMWのK1200SやK1300Sも同じです。KTMも125DUKEがそうです。
通常の張り込みと一体成型のシートではどちらも一長一短があるというところですね。
はっきりいえることは、一体成型のシートは改造する場合元通りになりません。VFR1200Fの場合ですと細い凹のラインやランバー部の凸などです。特にオーバーハングしているところは張り込みをすると生地が浮いてしまうので、埋めて整形しなおします。一度はがしたノーマル表皮は再利用できないので張替は必須となります。

今回の依頼はライダー部座面の形状変更でした。割と大掛かりな形状変更であったため加工途中で確認をしていただきました。完成してから手直しをすると大変な作業となるので、大幅な形状変更の場合は途中での確認をお勧めしています。納期は少し伸びますが確実です。

とにかく先ずは座って感触を確かめます。仮で張り込みがしてあるので試走も可能です。

修正点や張り込みの切り返しをシートに書き込んでいきます。

いろんな方向から眺めて打ち合わせ。

今回のお客様はシートを2個お持ちだったので、バイクで来社いただき確認作業をしました。遠方やシートが1つしかない場合は宅急便で送り確認も可能です。依頼時に申し出ていただければそのように対応させていただきます。