椅子張り

椅子張りの仕事がメインの当社ではいろんな椅子を張ってます。
貼るのはなく張るのです。
バイクシートも椅子張りの一つですね。
昨年当社の社員が椅子張り1級技能士の試験に合格しましたが、1級だからと言ってなんでもできるわけではありません。
でも、なんでもできたほうが名実共になるので、前にも増して椅子張りの技術について勉強するようになりました。
文献を読んだり、古い椅子を解体したりして昔の技術を見たり、今ではYOUTUBEで技術を見ることができる。
まぁ見るとやるとでは大違いなのですが、新しい発見があることに間違いはないのです。
ちなみによく見る椅子張り職人のブログに書いてあったEGGの張り込み作業についてYOUTUBEにこんなのがあった。

直ぐにまねできる物じゃないですね。
でも、こんな張りとステッチができる職人になりたいと思ってます。
ちなみにこの張り込みの実演が日本で見られるそうです。
http://www.club8studio.jp/news/index.html
名古屋はいつなんだろう。
これだけはどうしても見たいですね。

これも同じデザイナーの椅子。セブンチェアーの製作工程。
美しい椅子は製作工程も美しいですね。

カラーサンプル

布やビニールレザーの見本帳はある程度その素材を知っていれば、サンプル帳に貼ってある小片で製作するクッションの風合いを想像することができる。
でも、初めての人だとなかなかそうはいかない。
なので、こんなサンプル。



当社で製作を依頼されている椅子の張り地見本をコースター程度のの大きさで中にスポンジを詰めて製作。
これなら手にとって肌でその質感もわかるし、色も完成品になった時のイメージを作りやすい。

DVD発売です

以前にも書きましたが、いよいよサックスプレーヤー粥川なつ紀さんの初DVDが3/16の発売です。
別にうちがDVDを売るわけではないのですがこの椅子のオーダーを受けたこともあり、何かの縁と言うことで宣伝させていただきますね。

1回目のロケは東京で行い2回目は粥川さんの地元岐阜と言うことになりました。
実はこのDVDの製作を請け負ったのが私の古くからの知り合いで、スムーズに撮影をこなすため手伝ってほしいと要請があり、撮影当日は当社の車に機材を積んで移動の運転手をやらせてもらいました。
撮影を通して見る岐阜の風景は普段見慣れて見過ごしていた風景とは違ってなかなかいいもんだなと改めて感じました。

撮影はCDプレーヤーで音を出しながらそれに合わせて演奏のふりをするのかと思っていたら、ちゃんと音を出しての撮影でした。実際にはその音は使わないんだろうけどその方が臨場感が出るんでしょうね。
見ててさすがと思ったんですけど、粥川さんの姿勢がいい!
まぁ当たり前ですかね。
撮影のプロ、演奏のプロ、プロの仕事は見てて気持ちいいですね。
職種は違えどとても勉強になる一日でした。
DVD第2弾が出るときも演奏用の椅子のオーダーお待ちしております。

リペア

最近知り合った業者の方のお話。
リペアサービスと言うお仕事で、うちの場合なら破れたソファーや椅子は張替となるが、リペアサービスは破れたところはふさぎ色褪せたところは塗装すると言うことみたいです。
バッグや靴などもできるそうです。
リペアで直らない椅子などの修理ができないかと言うことで当社に問い合わせて来られたわけです。
張り替えや新作しかしてこなかった当社がリペアに乗り出すと言うわけではないのですが、その技術にはとても興味があります。
椅子を直すよりも破れた物がどうリペアされるのか興味津々です。
ちょうどいい所に、着るには恥ずかしく捨てるには惜しい本革のコートがありました。


こんな感じにかぎ裂きしてます。50mmx50mm程度の大きさです。
ラムの薄い革で上手く直るかどうかわからないとのことでしたが、ダメもとでクレーム付けないからやってみてくださいと半ば無理やりお願いをしました。
そして帰ってきました。
こんな感じです。


全くわからないと言うわけではないけど、これなら着る事が出来ますね。
椅子は別として、革ツナギやブーツなど色々とできないものかと考え中です。

本革で遊ぶ

いつもはビニールレザーや布を扱う仕事なんだけど、試作や特注などで本革を扱うことも多々あります。
本革=高級 長持ち
ビニールレザー=安っぽい 寿命が短い
と言うことはありません。
何でもかんでも革革っ革って、革ならいいだろうという意見も聴くことがあるけどそうじゃないと思います。
使用する場所や内容によって一番適した素材を使うのが良いのです。
何をどこに使ったらいいのかということについては、あらためてお話しすることにします。
特に本革の場合、経年変化による表面の変化や使い込んでなじんできたときの愛着など人工皮革とは違った楽しみがありますね。ひび割れた人工皮革もけっこういい味出しますね。
さて
私が普段使用している手帳や名刺入れなどは、本革の加工の勉強も兼ねて自分で製作した。
単純に縫い合わせるだけではなく、コバを磨いたり塗装したり、革の裏側の起毛だったものをのりで固めて滑らかにしたりと細かな手間をかけて。



毎日手帳は持ち歩かない。
手帳を毎日持ち歩かないからペンも持ち歩かない。
メモをとる必要があるときに「手帳しか持ってこなかった」と言うこともしばしば。
なので、ちゃんとしたペンホルダーが付いたカバーが欲しかったんだけど、ペンホルダーが付いてはいるものの使いづらいものばかり。考えた挙句こんなところにセットしてみたわけです。
自分で言いますけど、けっこうかっこいいし使いやすいやん!と満足してます。

反対側には当社のマークを高周波ウエルダー機で焼印と言うか型押し。

名刺入れも同じ。
手帳とセットで持っていくことが多いから合わせてみた。
全て【N】の刻印付き。
単なる遊びの製作中から得ることは多いですね。