ノグチシート オリジナル工具巻き

今はKTMのファクトリーライダーのケヴィン・ベナビデス。

ホンダでダカール優勝、移籍したKTMでも優勝して、ダカールラリー2度優勝のライダーです。

そんな彼から届いた写真。

自身のガレージ内で(素晴らしいガレージですね)工具巻きハーフを手にしたケヴィンの笑顔が素敵です。

工具巻きは世界のトップライダーはじめ、ラリーチーム、そしてプライベーターまで幅広くご愛用いただいています。

バハ1000 11回優勝のジョニーキャンベルとその息子

GASGASのファクトリーライダーのサム・サンダーランドもダカール優勝経験者だし、 現HRCライダーのリッキー・ブラベック 女王ライア・サンツとそうそうたるライダーが使ってます。

在庫はいつも少なめですが、今は少し作ったのであります。

ご注文お待ちしています。

 

 

ノグチシート座布団の作り方。

※ お問合せをいただくのは大変ありがたいのですが、docomo ezweb等の携帯ドメインへの返信は、お客様の設定によって返信メールがはじかれてしまいます。いただいた問合せメールは必ず返信しております。
なので、@a-seat.jpからのメール受信設定もしくは、gmail yahoo などのフリーメールでの問い合わせが良いかと思います。フリーメールの場合は、返信がないと思われたらゴミ箱か迷惑メールを見てください。必ず入っています。
以上、宜しくお願い申し上げます。

以下本題です。

大きく宣伝してないけれど、口コミだけでボチボチ売れ続けているノグチシートのオリジナル座布団。
手間をかければいいってものでは無いけれど、性能を求めるためには結局こんな方法で作るしかないという結論に至り、ずっと材料も製法もかえずに製作しています。
では作り方。
表面の立体メッシュ生地に糊をスプレーガンで均一に塗布します。

高硬度の低反発ウレタンと衝撃吸収材T-NETを組み合わせた芯材にも接着剤を塗布します。

バイクシートには使わない低反発ウレタンをなぜ座布団には使うのか。
バイクのシートには低反発ウレタンが向いていないのは以前のブログにも書きましたが、座布団に低反発が必要な理由はその使用方法にあります。
この座布団は車のシートに置いたり、会社の事務仕事で使うことが多いです。もともとクッションがあるところにこの座布団を敷くことで、T-NETは沈み込みを抑え、上面の低反発がお尻全体を包んで座圧を分散します。バイクの座席とは座る面積が違うためにこの組み合わせが有効なんです。座りっぱなしの姿勢が長く続く場面で使用されるため、反発は必要ないと考えています。その代わりに低反発のデメリットである座るとつぶれ切ってしまう特性を衝撃吸収材T-NETで補っています。

立体メッシュ生地を側面まで接着します。しわが出ないようにしっかり貼ります。
芯材に表面生地がしっかり接着されることで生地の伸びと低反発ウレタンの沈み込みがしっとりとしたものになります。袋状のカバーにスポンジを入れただけの座布団とは座り心地に雲泥の差があります。

裏地はビニールレザーで滑り止め効果の高いもの使用します。
裏面もしっかり接着します。これで芯材が全面生地で接着されました。
全周をトリミングします。

ネームを取り付けます。

縁巻きテープを巻きます。

余分なテープをヒートカットします。

完成です。

作る手間を考えると大量生産には向いていないので常に多くを在庫しないのですが、残り数枚になると重い腰を上げて10枚ほど製作するを繰り返しています。

と言うわけで在庫ができましたので皆様の注文お待ちしております。

シートの防水:EVA防水シートの張り方 

通販で材料販売もしているEVAシート
社外品のシートカバーに張り替えたけど、水の浸水が心配なので自分でやってみるという方や、社外シートを買っては見たものの雨の後にシートカバーの縫い目から水がしみ出てきて気持ち悪いから防水コートを自分でしてみると言う方に購入いただいております。

ノグチシートでは極一部のシートを除き、ほぼ全ての加工にこの防水コートをしています。
当然張替のみの方にも同じように施工しております。
薄いビニールをかぶせた防水とは違う、利点が多い加工だと当社では思っています。
それについては以前のブログをご覧ください
自作派のために簡単に作業手順を説明します。
ある程度大きめにEVAシートを切っておきます。
スプレーガンはないと思うので、ヘラで薄く(本当に薄くでいいです)全体に糊付けしてください。
スプレーだとこんなレベルで全体に糊が付きます。
必ず両方の面に糊を付けます。
上面真ん中から貼り付けていきます。
前後左右徐々に伸ばしながら張り込んでいきます。
気を付けなければならないのは、EVAシート同士がくっつくとたぶんそこでゲームオーバーです。剥がせません。なので気を付けて、でも少し力ずくで伸ばしていきます。
陰で凸凹して見えますが、多少の凸凹はサンドペーパーでならすと平滑になります。
表面が貼れたら、全周をトリミングして裏側にも接着します。
この時気を付けたいのは、車種によってはシートベースに空気穴が無い物があります。シートベースに空気穴が無いと空気を通さないEVAシートを貼ったシートは風船のような状態なのでパンクしてしまいます。なので、空気穴がないシートベースの場合は5φ程度でいいので前から3つくらい穴を開けておくと良いです。
裏側に回して張り込み。余分なところは切りましょう。
これで防水コート完成です。

ノグチシートで製作し、10年以上使用したシートが張替で戻ってくることがありますが、EVAシートでコーティングされたシートが剥がれていたことはなく、当然ウレタンに水の侵入が無いので加水分解もそれほど進んでいない良い状態のものが多いです。

特に、アンコ抜きを自分でやるとわかるのですが、ウレタンの表面を削ると極端に乗り心地がフワッとする場合があります。
EVAシートを貼ることでそれを少し解消できる効果もあります。

 

 

ロゴプリント素材

 

バイクシートにロゴのプリントをすることは多いのですが、ちょうど1年前に展示会で見つけた素材が求めていた性能にかなり近かったのでテストを重ねておりました。
自分のシートに施工したり
ダカールラリーの本番やテストにおいてもプリント素材の剥がれやこすれなど、今までの素材よりも数段上という事が分かり、今では全てこれに切り替えました。
ダカールラリー本番車。カバーの表面模様にしっかり食い込んでいます。
ウルトラスエードへのプリントもしっかりしています。





たぶんいいでしょ。ではなくて、これでもかと言うくらいのテストをしないとお客様のシートに使うことができません。
安心した素材と言っても、すべての素材が永遠にその性能を維持するわけではないので、より長く!を目指していきたいと思います。
世の中にはこれより良い素材やプリント方法があると思いますが、それを求めて日々情報収集できたらいいなと思っています。

 

 

何かの加工をしたシートの再改造

バイクシートの改造には張替から、アンコ抜き、アンコ盛り、お尻の痛みの改善など様々な加工プランがあります。

いろんな加工屋さんがいろんな方法で加工されて、それぞれお店の特徴があってよいとは思うのですが・・・
たとえば中古のバイクを買って、破れてる、汚れてる、乗り心地に満足できないという事で当社にご依頼をしてくださる時に
「ノーマルシートなんですけど」
という事で見積りをして、いざシートが届いたら中がこんな風になっていた。
たまにこんなことがあります。

よくあるのがゲル素材をウレタンに乗せた改造シートの再改造です。
これはゲル素材からオイルがしみ出たりしていることが多く、それがねばねばとして加工ができなくなっている場合があります。

本来ならば以前ブログで紹介したように、段差もなく座る場所で違和感を感じないようにと言うのが基本なのですが、予算の関係でこのまま張替となると、仕上がりに問題が生じてしまいます。

なので、シートの再改造をする場合は当社で受け付けできない場合もあり、もしくは相当の加工費が発生してしまします。

古くてもできるだけノーマル無加工のシートの改造が良いと考えます。